【GM】 到着してみると、そこは全く違う雰囲気の場所だった。 【アオイ】 どんなん場所だろう? 【GM】 広い草原に、一軒の家が建ってるだけですね。 【アオイ】 草原?周りには何も? 【GM】 後は、岩場とかでしょうか。 【アオイ】 「・・ここは?・・まぁ・・どこでしょうか」 【GM/レミル】「キュイラスー、帰ったわよー。 買い物は忘れたけどー」 【ラム】 …やっぱり天然なのかな、この姐さん。 【アンクレット】 いや最低でも、買い物忘れたのは、私たちのせいだ…(笑) 【GM】 で、そこで、大きな声が聞こえる。 【GM/???】 「止まれ! レミルとクーンは彼らから離れろ」 【GM】 男性の声ですね。 【タルジュ】 「・・・・・・・・ふふ」 【GM】 無駄に怪しいから、それじゃ(笑) 【GM】 レミルとクーンの二人は、そろそろあなたたちから離れていきます。 【GM】 家の方を見ると、男性が、何かであなたたちをのぞいています。 【リーネ】 何で覗いてるのやら? 【GM】 強いて言うならば…「○ーの鏡」? モ○ャスとか解除できそうな。 【GM/男性】 少しして男性は、「魔族でもない…敵意や悪意も無いようだね」そう言って、家から出てきます。 【ラム】 「あるのは善意だけですよ〜ははは〜」 【アオイ】 「あのー、すいませんー、キュイラスさんでしょうかー」 【GM/キュイラス】 「あぁ、僕がキュイラスだよ。悪かったね、上がってくれ」と、君たちを家に招きますよ。 【リーネ】 「では、お邪魔します〜」 【ラム】 「天才のお宅拝見〜」 【アンクレット】 「じゃあ、私は外で扉を守っていよう」 【アオイ】 お願いしますね〜 【タルジュ】 「・・・・・・・・ふふ」 【GM/キュイラス】 では家の中。「ちょっと人が多いね。椅子が足りなくてゴメンよ。で、何の用?」 【GM】 あ、レミルとクーンは台所の方です 【アオイ】 「実は・・」かくがくしかじかと依頼のこと話したりします。 【GM】 ではそれを聞いて、キュイラスはしばし考え込みます。そして… 【GM/キュイラス】 「ちょっとその薬代、貸してくれる?」 【タルジュ】 「・・・・・」ひょい、と出します。  【GM】 ではそれを手にとって…「センスマジック」(ころころ)成功です。 【リーネ】 センスマジック? 何か、嫌な予感が… 【アオイ】 「どうかされましたか?」 【GM】 しばし、キュイラスは黙りこくって…「ふぅ…」と、一息つきますね。 【GM/キュイラス】 「ちょっと君たち、僕の話を聞いてくれるかな? ちょっと長くなりそうだけど」 【アオイ】 「はい?」 【リーネ】 「どうされました?」 【GM/キュイラス】 「まぁ、聞いてくれよ。ちょっと大事な話なんだ」そういって、語りだしますよ。  実は、キュイラスは10年前に、「ディス」という、特殊な薬の製作者として有名な上位魔族の襲撃を受け、重傷を負っている。  理由は、「自分の薬をことごとく無効化する存在が目障りだった」ため。  そのため神殿は、彼の身(と技術)を守るため、彼を匿い、居場所を外に知られないように情報管制を敷いた。  彼は今、外からでは見つけにくく、テレポート以外の魔法が通らない結界が張られたこの場所で、神殿の依頼で新薬を作っている。  実は、神殿が配布している新薬とは、大体は彼が作ったもの。  魔族に狙われている人物の名前を大々的に出したら危険、という判断で、名前は伏せられている。  そして、事情を知る神殿関係者とキュイラスは、最近ラインで起きていた薬の騒動は、ディスが起こしたものだと確信している。  キュイラス曰く、薬の癖がディス独特のものだったからだ。  そして、ついさっき神殿から、事件の犯人は逮捕されたと通達が来た。  証言だと、犯人は、突然来た「あなたの希望を叶える薬を渡しましょう」と言う人間に薬をもらった。  犯人はその薬に自ら手を加え、人体実験としてライン中にばら撒いた、というのが真相らしい。 【リーネ】 確かに神殿関係とか、辻褄は合ってきますが… 【ラム】 …思ってたより規模がでかくて、厄介な話だなぁ。 【GM/キュイラス】 「多分、薬を渡したのはディスだろうけど、それに手を加えてばら撒いたのは、犯人の独断だろうね」 【GM/キュイラス】 「ディスにとっても予想外だったんじゃないかな」 【GM/キュイラス】 「実は、犯人が手を加えた成分の解毒薬は、もう出来てる」 【GM/キュイラス】 「ただ、これだけだとディスの薬の成分は取れないから、飲んだ患者は多分…マッチョになっちゃうと思う」 【全員】 …はぁ? 【アオイ】 飲んだらマッチョになる薬とか、凄くイヤなんですが(笑) 【GM】 …自分でもそう思います(笑) 【GM/キュイラス】 「今回の犯人…実は僕の知り合いで、ジェインって言うんだ」 【GM/キュイラス】 「ディスがジェインにマッチョ薬なんて渡した理由はひとつ」 【GM/キュイラス】 「こいつ、僕の学生時代の同期で、ずーっと僕の鼻を明かしてやりたいって言ってた奴なんだよ」 【GM/キュイラス】 「で、僕は学生時代に、同期の女の子に思い切って告白したら」 【GM/キュイラス】 「『そんなひょろひょろした男は御免だ』ってばっさり」 【GM/キュイラス】 「だからあいつは、マッチョになった自分を僕に見せ付けて、優越感に浸りたかったらしい」 【タルジュ】 「・・・・アホらしい話・・・・」 【GM/レミル】 ここでレミルが顔を出し、「キュイラス? そんな昔の話、しないでくれる?」と威圧。 【アオイ】 なんでレミルさんが口出し? まさか… 【GM/キュイラス】 「…まぁ、ご想像の通りだ」 【ラム】 …あの姐さん、ツンデレ属性も持ってたか。 【GM/キュイラス】 「で、そいつも逮捕されたから、もう少しでディスの薬のオリジナルがこっちに届く」 【GM/キュイラス】 「そうすれば、解毒薬も作りやすくなる。つまり、この騒動はもうすぐ終わる」 【GM/キュイラス】 「これが、僕の事情と今回の事件の真相なんだけど…」 【アオイ】 「まぁ・・そんな事情が。申し訳ありません」 【GM/キュイラス】 「あぁ、それはいいよ。で…(手渡されたコインをひとつつまんで)こいつには魔法がかかってた」 【GM/キュイラス】 「恐らく発信機だろう。君たちの依頼人はほぼ間違いなく、ディスだ」 【タルジュ】 「・・・・・・・やっぱり」達成値が足りてなかったかな? 【GM】 いや、この魔法は「エンチャントウェポン」みたいに、普通の物にかけるタイプなんですよ。 【GM】 お金は本物で、ただ魔法がかかってただけ。 【タルジュ】 うー、センスマジックなんて、そうそう持ってませんよ。 【GM/キュイラス】 「…いや、仕方ない。ディスは、この手のことに関しては頭が回る奴でね」 【GM/キュイラス】 「きっと、誰かセンスマジックを使える人が居たら、奴は即座に帰っただろうから」 【GM/キュイラス】 「奴は、ジェインのプランが崩れた後とっさに、この状況を活かして僕を見つける第二プラン…」 【GM/キュイラス】 「事件が起こってる間に、冒険者に僕の居所を探させる方法を思いついたんだろう」 【ラム】 「そこまで考える奴なのかぁ…嫌な奴だ」 【アオイ】 「そういう理由ですと、ここはすぐ離れた方が良いのでは」 【GM/キュイラス】 「いや、この場所は外からの魔法を遮断する。僕の居場所は、まずばれてないだろう」 【アオイ】 …ホッ 【GM/キュイラス】 「ただ逆に、今この発信機の反応は、ディスに届いてないだろうね」 【GM/キュイラス】 「ディスは狡猾で慎重な奴だ。今、このコインの反応が途切れたのはばれてるだろうし」 【GM/キュイラス】 「ここで時間を取って神殿や他の冒険者に応援を頼んでも、すぐに逃げるか、別のプランを取られるだろう」 【アオイ】 …う゛ 【GM/キュイラス】 「しかし正直言うと、奴との因縁はもう切りたい」 【GM/キュイラス】 「そこで君たちに相談なのだが…ディスを倒してはくれないか?」 【全員】 「…え?」 【GM/キュイラス】 「逆に言うと、今はディスが近くに居るのがハッキリしているから、奴を倒す絶好のチャンスなんだ」 【GM/キュイラス】 「しかし今からだと、素早く動ける人間は君たちしか居ないんだ。頼む」 【GM】 依頼料、ひとり300Gを提示するよ 【リーネ】 「そのディスって魔族はどんな奴なんですか?」上位魔族と言われると,受けるかどうかは強さによるとしか…(笑) 【GM/キュイラス】 もっともですな(笑)「奴か…そうだね」  ディス 魔族の中で、特殊な薬の製作者として有名な上位魔族。ただし、戦闘はあまり得意では無い。 【GM】 ここで分かるのは、これくらいです。 【リーネ】 戦闘は得意でない、か。私たちだけでも、なんとかなるかな?「出来る限り、やってみます」 【GM】 …まぁ、腐っても上級魔族だから、そこは注意。 【ラム】 「おいらは乗るよ。…もとの金貨も、懐にしまうけどね」 【GM】 あ、それがあったか。えぇ、追加報酬として持って行っちゃって下さい。 【アオイ】 「魔族ですか・・強敵だとは思いますが相手にとって不足はありません。お受けしたいと思います」 【タルジュ】 「・・・・・・・・わたしは、違う報酬がいいわね、ふふ」  この後相談により、タルジュの意見を採用。タルジュのみ報酬を変更しました。  内容は…簡単に言うと、キュイラスとのパイプ。  参加したセッションのGMの判断で、色んな変わった薬を持ち込むと言うもの。  タルジュのプレイヤー曰く「ネタとして面白そうだから」とのこと。  GMの皆さん、今後タルジュには気をつけて下さい…(笑) 【GM】 あと返事してないのは…アンクレットか。セリフどうぞ! 【アンクレット】 いや、ゴメン。 【GM】 ? 【アンクレット】 私今、家の中にいない……(笑)  GM、素で思いっきり吹いた瞬間であった。 【アンクレット】 いやー、襲撃があると踏んでたから、ここで待ってたのになー(笑) 【アオイ】 じゃぁ「あのー、アンクレットさん、お話がー」かくかくしかじかと説明。 【アンクレット】 了承。「やはりか。乗りかかった船だ、最後まで付き合わせてもらおう」 【GM/キュイラス】 (笑)えー…「では、請けてくれるか。みなさんありがとう、よろしく頼む」 【GM/キュイラス】 「しかし、下手な場所でディスを追い詰めると、人質を取ったり何なりと厄介なことをしてくるだろう」 【GM/キュイラス】 「どこか、周りに迷惑をかけない、かつ自然に誘導できるいい場所は無いものか…」  ここで、しばらく相談タイムに。議題は、ディスを誘導する場所と、その方法。  「ここではダメなのか?」「あぁ、確かにここは条件をかなり満たしてるな」  「キュイラスが居たら、支援もしてくれますよ。この家、バリアも張れますし」「無駄に高性能な…(笑)」  「問題はあの2人ね・・・ふふふ」「そちらは神殿で保護してもらえばいいだろう」  「でもここ、テレポートでしか行き来ができません」「こっちは誰もテレポート使えない」  「あ、なら転送石を使おう。みんなは避難させて」「そういうことなら、転送石は神殿負担でもらえますよ」「お、好都合」  「じゃあ、ディスをどうやって誘導しよう?」「確か、自分の居場所を提示してましたね」  「口実をどうするか…」「実際に症状見ないと詳しくは分からんので、子供つれてきてくれ、ってのは?」「それかなぁ」  うん、大体想定通り。GM、そう思って相談を眺めておりました。  そんな時、ひょいとこんな意見が。  「子供…敵になるんだろうなぁ」  …え?  「それは仕方ないかと」「放置したら、そいつがどうなるのか分からんからね」  「凶暴化して、町の人を襲う…ギャー」「それは怖いから、何とか避けないと」  後でよく考えてみると…そうですよね。  当事者が子供なのに、子供を放置して母親だけ来るのも不自然ですし、子供も魔族の同類と考えるのが自然ですよねー…   【GM】 相談終わりましたね。では、誘導方法を提示してください。 【ラム】 推定ディスを、ここに連れて来ます。子供もろとも、診察をダシに呼び出しましょう。 【ラム】 レミルとクーンは、神殿に避難させます。 【GM】 了解しました。あ、最後にキュイラスから、助言が一つもらえます。 【リーネ】 お。 【GM/キュイラス】 「そうだ、これまでで判明していた、奴の『真の死』の条件なんだが…」 真の死  上級魔族ともなると、例え倒しても、大体いつか復活してしまいます。  ただ、それぞれの魔族にある条件を満たすと、二度と復活することは無くなります。  これを『真の死』と呼びます。 【GM】 「奴の真の死の条件は、『自分の作った薬でとどめを刺されること』だ。よろしく頼んだよ」 【アオイ】 薬でとどめ・・どうやるんだろう? 【GM】 それは、すぐに分かります。 【GM】 では、宣言通りに動いたということで…シーンを、クライマックスフェイズに移行します!